2005年8月31日

米国へ行くと、日本やドイツでは滅多に見つからない本があるので、本屋へ行くたびに買い込んでしまい、ついにはトランクがまるまる1個本で満杯になってしまいました。「外国の本なんて、ネットでいくらでも買えるではないか」とおっしゃる人もいるでしょうが、本が面白いかどうかは、やはり店頭で手にとって見ないとわかりません。いくらネットで推薦されていても、実際にパラパラと読んで見ないと、その本の良さはわからないと思います。

特に米国では、喫茶店があったり、ソファーや椅子を置いたりした本屋が多いので、ついつい長居してしまうのです。特にワシントンの夏は蒸し暑いので、冷房が効いた書店は恰好の避難所であります。しかもワシントンの本屋には深夜11時ごろまでやっている所もあり、本好きにはとっても有り難い町です。特派員だった頃には、本屋でねばる時間もあまりありませんでしたが、今回はちょっとワシントンを見直しました。

それと、米国では書店に限らず、店員がとても親切です。ドイツの仏頂面で意地悪な店員と違って、米国のように店員さんの態度がフレンドリーだと、気分が良くなります。ほんとうにドイツの店員というのは、質が低いということが、米国に行くとよくわかります。

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いま日本で発売されている中央公論に「歴史リスクと戦うドイツ、放置する日本」という原稿を出しましたが、2005年8月29日の朝日新聞の文化面の「今月の論考」欄で、この論文が推薦されました。どなたか存じ上げませんが、取り上げてくださった方、どうも有り難うございました。